新たに独立開業し、店舗や事業所を開業したり、起業に際して売上を目標数値（予想）を計算することが必要です。 事業計画を作成し、銀行から創業資金の借入交渉をする場合には、特に重要な数値になります。

既存の会社であれば昨年度の実績をみることによって、実際の売上の数値はつかめますが、これから起業する会社では売上の実績がありません。 いくらの売上が実現できるかわからなければ、将来の資金繰り表の作成もできませんし、毎月借入金の返済がいくらできるかもわかりません。それでは金融機関（銀行）も安心して融資をするわけにはいきません。

売上の数値を示すにあたって、ただ希望や願望を書いても誰も納得してくれません。 売上の積算の根拠について、明確に説明する必要があります。

特に、不特定多数のお客様を得意先とする見込形態事業の場合は、起業時の売上の予想が立てにくいと考えられます。 一般小売業、飲食店、食料品や文具、日用品の販売等がその主なものです。

このような形態の場合は、次のような方法により売上の予想を行います。

家計調査年報から、自店で取り扱う品目に当たるものについて抽出し、その商品の年間予想額を調べます。 年間売上予測金額＝商圏内世帯数×一世帯当たり各商品の年間消費金額×地元支出率 これには、商圏地図の作成と世帯数の調査が必要です。 売上予測金額＝店前通行量×予想購買率×客単価×年間営業日数

 

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