会社設立 初心者編６ 現金勘定に含まれるもの
千葉で会社設立をして得意先との取引をしたところ、売上の回収を通貨ではなく小切手で行うことになりました。小切手を帳簿に記入する場合、どんな勘定科目にしたらよいのでしょうか。
会社設立をして取引をすると、現金という勘定科目をよく使いますが、ここに含まれるものは通貨としての現金だけではなく、通貨と同じ価値を持つものが含まれます。
それらをまとめて通貨代用証券と呼び、小切手はこれにあたります。
簿記では現金勘定に通貨とこの通貨代用証券を計上することになり、具体的に下記のものが含まれます。
| 他人振出小切手 | 他社が振り出した小切手 |
|---|---|
| 郵便振替証券 | 郵便局で購入する証券で、送金の手段などとして使用 郵便局に提示することで即換金が可能 |
| 送金小切手 | 高額の送金のため、銀行が発行する小切手 |
| 配当金領収証 | 株式会社が株主に利益を分配するために発行する証券 金融機関に提示することで換金可能 |
| 期限の到来した 公社債の利札 | 国債や社債の受取りのための証券のうち、 既に支払期限が到来しているもの |
このような証券を受け取った場合、仕訳は下記のようになります。
① Ａ社より売掛金50,000円の回収としてＡ社振り出しの小切手を受け取った。
（現金）50,000 （売掛金）50000
② 売掛金30,000円の回収として、Ｂ銀行振出しの同額の送金小切手を受け取った場合
（現金）30,000 （売掛金）30,000
③ 自社が株式を保有するＣ社の株主総会の決議により、
剰余金の配当として2,000円の配当金領収証の送付を受けた。
（現金）2,000 （受取配当金）2,000
会社設立をして営業をしていくと、買掛金や経費の支払い等で現金を使用しますが、現金勘定は手持ち現金（金庫残）と照合しておくことが必要です。また、現金残がマイナスになるということは有り得ません。マイナスになった場合、代表者などが会社にお金を貸しているという状態になります。
金庫にある現金の残高について、適正に管理できるよう気を配りましょう。
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