受け取った手形をすぐに支払いに使いたい
会社設立千葉/起業.netで自動車整備・修理・部品販売などを行う会社を設立し、会計に関する相談に度々のっていただいております。先日、取引先の建設会社が所有している車両数台分の車検をしましたが、その支払いの一部として手形を受け取りました。
会社設立をしたばかりで今はあまり資金に余裕がないので手形をすぐに現金化できると経営面でとても助かるのですが、何か良い方法等ございましたらご教授いただけますでしょうか。
手形をすぐに支払いなどに使いたい場合、色々な方法がございますが下記に例として記載致します。資金繰りをよくする方法として手形の譲渡を行う会社も多くありますので、ご参考になさってください。
@ 手形の裏書
手形は支払金額、支払期日、支払人が保証されておりますので、極めて換金性が高い証券といえます。そこで、手形の所持者は保有する手形を自らの債務(買掛金など)の決済のために他社へ譲渡することができます。これを、手形の裏書または、裏書譲渡と呼びます。
メリット……譲渡する際に費用が発生しない
デメリット……手形金額の変更ができないので、支払金額・支払期日の折り合いがついた会社でないと譲渡できない可能性がある
【手形受取時】 (受取手形)10,000 (売掛金)10,000
【手形裏書時】 (買掛金)10,000 (受取手形)10,000
※ 裏書している手形とそうでない手形を区別するため、裏書譲渡の際に受取手形勘定ではなく裏書手形勘定を使用する場合もあります。
手形の支払期日になれば、手形の代金は振出人から手形を裏書きして譲渡した会社へ直接支払われます。また、裏書譲渡した手形が不渡りとなり決済されなかった場合は、振出元に変わって支払いをする義務が発生します。
A 手形の割引
手元にある約束手形を期日よりも前に、銀行などに持ち込んで現金を受け取ることができます。これを手形の割引といい、手形を割り引くことによって手形代金を受け取ることができますが、割引の際に銀行などに手数料や利息を支払うため、実際に受け取れる金額は手形金額よりも少なくなります。
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