この度、千葉で会社設立をすることになりましたが、会社設立をする以前は簡単な金銭出納帳しか作成していませんでした。
記録している帳簿から残高以外の情報をどのように読みとればいいか、詳しくはわかりません。
簿記で会社の取引を記録していくことによりどのようなことがわかりますか。

千葉で会社設立をする方からこのように帳簿の質問を頂いております。
簿記で会社の経済活動を記録していくことで、様々な情報を明らかにすることが出来ます。

簿記の目的は、会社の儲けがどれだけでているのかをしっかり把握することと、財産や借金がどれくらいあるかを把握することにあります。
儲けを把握することは経営成績を知ることであり、また財産や借金を把握することは財政状態を知ることにつながります。

つまり、日常につける会計帳簿を見れば会社の状態を一目瞭然にする事が出来るのです。
儲けは一定の期間（通常は一年間）で区切って計算するのが簿記のルールです。
この期間を会計期間と呼び、簿記は毎年この期間でどれだけの経済活動をしたかを計算をしていきます。

期間の始まりの日を期首、終わりの日を期末または決算日といいますが、この一年間を何月何日からの一年にするのかは会社設立の際に自由に決めることが出来ます。
会計期間で算出した経営成績を損益計算書（Ｐ／Ｌ）、期末の財政状態を貸借対照表（Ｂ／Ｓ）という二つの報告書に明記することにより、会社の状態を誰が見ても明らかにします。

この損益計算書と貸借対照表という報告書を合わせて財務諸表と呼びますが、これらは会計帳簿を元に作成されますので、日々記録する帳簿が正確なものでなければ正しい財務諸表を作ることが出来ません。
このように、会社の金銭収支などを漏れなく記録して財務諸表を作成することが簿記の具体的な作業となります。

会計期間に正しい帳簿を記録することで会社の現在の状況がわかりますので、金銭の出入りや売り上げ仕入れの記録は漏れなく行うようにしましょう。

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