会社設立と損益分岐点
千葉で会社設立をしました。業種は物品販売業です。会社の意思決定をするために経営分析をしていきたいと思いネット等で調べたところ損益分岐点売上高というものがありました。
固定費や変動費といったものがありましたが、どういうものが固定費や変動費となるのでしょうか。
また、実際に損益分岐点売上高とはどのように求めればいいのでしょうか。
会社設立をしてまだ数カ月しか経っていない状況で、何もわからない状況です。
千葉で販売する商品の価格もまだ決まっていない状況です。
まず会社設立をして、大きな壁となるのが利益を出すことです。利益は収益から費用を引いて出る金額で、いわゆる「儲け」です。
この儲けを出すためには、売上はもちろんの事、会社の経営に必要な費用をしっかり把握することが重要です。経営が思わしくない会社には、この費用をしっかり把握できていないために経営難に陥っていることが多くあります。費用は、固定費と変動費に分かれます。会社設立をして間もない期間は、まずこの固定費と変動費を理解することが重要です。
固定費とは、売上の増減に関わらず発生額が変動しない費用を言います。
千葉で販売業をされているので、恐らく店舗を構えていると思いますが、その店舗の家賃、水道光熱費や通信費の基本料金部分が固定費に該当します。
社長のお給料も役員報酬として一般には一定ですので、固定費となります。
つまり、固定費は、売上が全くなくても発生する費用です。売上高が固定費を超えなければせっかく千葉で会社設立をしても即倒産になってしまいます。
変動費とは、売上の変動に応じて、発生額が変動する費用を言います。
商品の仕入原価や広告費、荷造運搬費等があげられます。これは売上がなくても必ず支出する費用ではないので、この変動費をどう効率良くしていくかが重要となります。
固定費と変動費を理解することによって、現在どのような費用が無駄になっているのかを分析することができます。
また、この分析をすることにより、利益を出すための商品の販額が決定されていきます。
ここで損益分岐点売上高という指標が必要になります。
損益の分岐ですので、収益から費用を差し引いた金額が０、「儲け」が０となる場所です。数式にすると、
「０＝売上高‐変動費‐固定費」となります。
したがって、利益を出すためには上記の数式を 「０＞売上高‐変動費‐固定費」となるように、商品の販売価格を決定していきます。
これにより、べらぼうに高く商品を売らないと利益が出ない状況が出てくることもよくあります。
そうなった場合、商品は売れるはずもないので、仕入の仕方を変更したり、その商品の販売をあきらめたり、販売個数を変更したりと、意思決定する場面が多くなるでしょう。
会社設立をして販売が安定するまでは、この変動費と固定費の区分を徹底していくことが非常に大事となります。
この徹底管理によりもっと深く分析することができるようになり会社の安定が図れます。実際この管理は大変です。
この分析だけで、全く営業ができないとなっては全く意味がありませんので、外部の専門家に任せることも、重要かもしれません。
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