給与設定のポイントと会社設立
私は、千葉県千葉市で、商社の会社設立をしました。会社設立以降初めての給与日が近づいております。給与をもらった経験はありますが、支給するのは初めてで、どのよう計算し、支払ったら良いのかわかりません。会社設立千葉／起業.netさん、教えて下さい。
（会社設立千葉／起業.netで会社設立された 商社 Ｓ社長様）
会社設立千葉／起業.netでは、会社設立後のサポートも承っていますので、社長様の不安なお気持ちはよくわかります。
給与設定のポイントは4点あります。
ポイント１．給与規定の作成
ポイント２．給与の金額の設定
ポイント３．給与の支給の締日と支払日
ポイント４．給与計算のしくみをよく知る
1つ目の給与規定の作成ですが、現在はインターネットで給与規定と検索すれば、ひな形が出てきますので、自分で簡単に作ることが出来ます。しかし、それでは、会社として、従業員との間でトラブルになった時に、不利になってしまう内容で作成されていることも多く、これを完璧にしようとするならば、専門家にお願いした方が良いと考えます。
2つ目の金額の設定ですが、給与は費用です。会社設立と同時に、役員は定期同額給与が原則ですので、一度設定した給与は、次回の定時株主総会まで、変更することができません。この金額の設定の仕方によっては、初年度の決算が思わぬ方向へいくこともあります。
3つ目の締日と支払日です。給与を支給するということは、毎月定額ならともかく、時給の従業員の分などは、計算をすることになります。たとえば20日締め、月末払いならは、20までの勤務状況を集計、計算し、月末に支給しなければなりません。銀行振込で支払おうとするのならば、着金希望日の5日位前まで（銀行によって異なります）にデータ送信をしなければなりません。また、資金的にも、売上の入金が翌月5日なのに、給与をその当月末に支給してしまうと、資金がショートしてしまうかもしれません。ご自分の会社の状況をよく考慮しながら、設定することが必要と考えます。
4つ目の給与計算のしくみですが、給与からは主に、社会保険料、雇用保険料、源泉所得税、住民税などを控除する必要があります。
実際の計算の際にはきちんと調べてほしいのですが、ここでは簡単に説明します。
社会保険料は、毎年算定基礎届を年金事務所に提出することにより、等級が確定し、保険料額表でその等級の金額を確認し、給与から差し引きます。雇用保険料は、業種によって、料率が定められており、給与金額にその料率を掛けた金額を差し引きます。
源泉所得税は、給与金額から社会保険料や雇用保険料を差し引いた金額で源泉徴収税率表を確認して、差し引きます。この表を見るときには、金額の他に扶養親族の人数も参考にします。
住民税は、前年の所得に対して課される税金ですので、その金額を給与から差し引きます。なお、この住民税は、今までは、会社の給与から天引きしなくても個人宅に納付書を送ってもらい納付することが可能でしたが、最近の傾向としては、給与から差し引き、会社が納付する特別徴収という方法を、各都道府県、各市町村は推進しています。
給与計算は慣れてしまえば簡単ですが、慣れるまでは、経営者にとって大変負担となります。また、従業員さんもご自分のことですので、真剣に給与明細を見ます。経営者の方には本業に専念してもらうためにも、まずは専門家にご相談した方が良いと考えます。
千葉県千葉市の会社設立や設立後の立上げ支援、給与設定の相談、経理、税務、経営、経理代行などに関してのご相談は、専門家である、会社設立千葉／起業.netまでお気軽にお問合せ下さい。
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