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千葉で鋳物業を始めました。高校卒業後、鋳物業を営む会社に就職し、25年働いてきました。いつか会社設立したいと考えており、今回その夢を叶えることができました。
勉強のためにと、経営分析の本を読んでいたところ、歩留まりについて記載されている箇所がありました。しかし、数字に弱い私には読んだだけでは分かりづらく、理解できませんでした。こんな私にも分かるように、教えていただけないでしょうか。

歩留まりは、投入量と産出量の比較の問題です。千葉で会社設立された鋳物業のお客様を例にとれば、原料として主に鋼屑を使用します。鋼屑10kgを投入し、製品である鋳物が6kgできたとしたとき、その歩留まりは60%と表現します。原料のうち製品となったのは60%しかない、ということを意味します。歩留まりも限りなく100%に近づくことが望ましい訳です。

今回千葉で会社設立されたお客様は鋳物業なので、溶けた鉄を型に流し込んで、製品を作ります。溶かした鉄は通路を通り、型の部分に達し、そこで製品となります。しかし、溶かした鉄は、製品にならない通路部分にも残ります。そのために、溶かした鉄のうち製品となる割合、つまり歩留まりは低くなるわけです。

もっとも、鋳型の場合、これらの湯口・押湯などは、戻し屑として再使用します。つまり、一定の期間で見た歩留まりは良くなります。しかしその場合でも、例えば電気代は、溶かした鋼屑の重量に比例して必要です。

他にも湯口・押湯だけでなく、不良品が出ることも歩留まりを悪くする要因です。歩留まりが悪い場合、不良品の多い少ないも大きなポイントです。不良率は、その企業にとっての完成品の全生産量における不良品の割合ですから、1ー不良率＝良品歩留まりとなります。

会社設立して間もない方も、ご存知かもしれませんが、日本の半導体産業の発展が、良品歩留まり数%という水準から出発し、それを克服してきた歴史があります。
完成品の中の不良品は、良品と同じコストがかかっていますから、無駄といえばこれほど無駄はありません。そこで、千葉のお客様に言えることは、不良の発生を防ぐとともに、できるだけ早い段階で発見することが必要です。

企業が歩留まりを常に把握し、どのように改善を図っているかは、効率をみるうえでの大きなポイントになります。
私どもは千葉で会社設立されたお客様を応援しております。今後も分からないことなどございましたら、お気軽にご連絡ください。もちろん、会社設立してしばらくたつ方の連絡もお待ちしております。よろしくお願いいたします。

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